「きっと、苦い」について
タイトルについては、ふたりの結末なのか、キスの味なのか、そういう感じです。
原作の夜鷹はきっとお酒を飲みませんね。きっとひとりで居酒屋なんか行きません。行きつけの店とかもないんでしょうね。その点では、この小説の中の夜鷹純というキャラクターは、原作からかなりかけ離れています。司も、スケートの道を選んでいません。出会ってすらいません。そんなの、司じゃないと思います。でも、うちのつかよだならありです。
わたしはこの作品の中で、夜鷹に少しの社会性を持たせて、司からスケートを奪いました。カップリングにするために都合がいいからです。わたしにとって二次創作とは、わたしの作った世界で、好きな顔をしているお人形を動かすことです。原作へのリスペクトはもちろんありますが、二次創作でその気持ちを表現しようとは思っていません。自分が作った二次創作の作品を、原作とは一切関係ないものとして扱いたいからです。
わたしはよく同人誌とかでキャラクターの持ち物(かばんとか)を違うデザインにしたり、好きな食べ物を変えたりするのですが、それも原作と無関係と心の中で主張するためにやっていることです。全然意味がないことですが、メンタルのためにやっています。そういう描き方が苦手な人ももちろんいると思います。でもそうすることがわたしなりの原作やキャラクターへの愛なんです。
司に一目惚れして接近を試みる夜鷹と、なぜか夜鷹の行いをすべて許してしまう司を描きたかったので、こうなりました。読んでくださった方、ありがとうございます。楽しんでいただけていたらいいのですが……。初描きなので粗い部分が多々あったかもしれません。
あと、スマホ司×固定電話夜鷹でもあります。スマホ持ってない夜鷹は今後もいっぱい描きたい。固定電話で通話してる姿ってなんかかわいくないですか。